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兵庫県高圧ガス容器保安対策指針
高圧ガス容器の長期停滞による事故、放置放棄)、盗難・紛失などの問題への効果的対策として、「兵庫県高圧ガス容器保安対策指針」が2011(平成23)年5月に発表されました。本指針の作成は、2009年度の半ばに、兵庫県から関係者に対する準備会議にはじまり、指針原案を一年かけて、各支部で検討する会議を定期的に持ち、どの条文に対して、どのようなアクションが必要であるかを検討し、実行可能な内容とし上で、具体的な手続きの解説を作成、同時に利用する書式、消費事業所に配布する説明文などを準備し、運用マニュアルとして完成させ、満を持して20U平成23)年3月、発表前の説明会を、販売主任者研修会で執り行いました。
本指針の特筆すべきところは、行政が保安に関する自主的な活動を明らかに」したもので、高圧ガス保安法に根拠を持ち、例示基準に比類する効力を持ち合わせることを明記したところです。他にも、行政の発表した指針としては、初めて滞留1年間の期限に対する法的根拠を説明し、消費者所有の容器にまで適用しました。さらには、消費事業所から持ち出された容器が、最も行方不明になりやすい現状分析から、その管理書式の整備を行い、供給業者と消費者間で保安契約を締結することや、その契約および供給事業者の指導に従うよう明記するなど、他の指針と比較して、練り上げられ、一歩も二歩も踏み込んだ内容になっています。
発表後、日本産業・医療ガス協会兵庫県支部との共催で、県下三箇所で病院向けに、秋季溥高圧ガス消費者保安講習会」で、前年度の倍近い、約1500名の総受講者を集めて指針に特化した講習を行い、これを3年間徹底しました。現在も保安講習会においては、別添で必ず「兵庫県高圧ガス容器保安対策指針」を解説付きで書面を配布し、徹底しており、全国的に見ても、容器指針が機能している数少ない県として評価されています。
平成27年製作 消費者部分解説+チェックリスト
兵庫県高圧ガス容器保安対策指針 運用マニュアル
平成23年製作 指針解説書
運用マニュアルの書式部分抜粋